2022年1月19日 15:50
まだ間に合う!50代半ばからのiDeCo加入 10年運用で約40万円プラスに
(井戸さん・以下同)
■60歳からでもiDeCoで“私的年金”を確保しよう
自分で備える「私的年金」として人気の個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)は、これまでは60歳未満の人しか加入できなかったのが、今回の大改正で加入年齢が65歳未満に引き上げられた。
「受取り開始年齢の上限も、70歳から75歳に引き上げられますので、老後資金が少ないという人には年金を増やす絶好のチャンスだといえます。また、50代半ばから始めても運用期間が長く取れるようになるので、『今さら』と思っていた人も、今回の改正を機に検討してみてはいかがでしょう」
たとえば、毎月2万円をメガバンクの定期預金で10年間積み立てた場合と比較してみよう。
10年後、定期預金では240万184円で、利息は146円(税引き後)にしかならないが、iDeCoで運用したケース(想定利回り年3%)では279.5万円にもなる。利益は39.5万円(税引き後)で、その差は歴然!
「長生きリスクに備えるためにも、長く働きながら長期投資でリスクを抑えてお金を増やすチャンスを活用しましょう。しかも、iDeCoの掛金は全額、所得税の控除の対象になるので、確定申告をすると税金が還付されます」