2022年2月6日 06:00
女性初!落語大賞の桂二葉 鶴瓶と「あわよくば付き合いたいと…」
90歳になっても高座に上がりたいと話した
中入り後の寄席。にぎやかな出囃子が鳴り響き、やがて盛大な拍手に迎えられるようにして、鮮やかなピンクの着物を身にまとった女性が、やおら高座に上っていった。
「二葉ちゃん!」
熱心なファンだろうか、歌舞伎の大向こうのような、大きな声援までが飛ぶ。
「はい、ありがとうございます!」
見台の前に正座し、深々と頭を下げたのは落語家の桂二葉さん(によう・35)。おかっぱ頭と、一度耳にしたら忘れられない独特の甲高い声がトレードマークだ。
「うれしいですねぇ、『二葉ちゃん!』言うて、ええ、今日は親戚のオッチャンが来てくれてますけどもね」
枕のそのまた冒頭で、もらったばかりの声援をネタに、まずはひと笑い、つかんでみせた。
ここは上方落語専門の定席、大阪の「天満天神繁昌亭」。昨年末、取材に訪れた日の昼席は「歳末吉例女流ウィーク」と銘打たれ、多くの女性芸人が舞台に上っていた。
「今日はぎょうさん、女性の落語家が出ておりますけれども、私がいちばんの正統派といいますか。え〜、私ごとでたいへん恐縮なんですけれども、このあいだ、11月に行われましたNHKの……」