女性初!落語大賞の桂二葉 鶴瓶と「あわよくば付き合いたいと…」
でも、そんなん言われても困んねんけど、こっちは別に悪気があってやってるわけじゃなし」
いっぽう母は「アホな娘を面白がり、見捨てずにいてくれた」という。
「家に図書室作るぐらい本が好きで、物知りで。懐ろも深いんです。『ええか、MはNより1本、多いんやで』言うて(笑)、私の横に座って、辛抱強く教えてくれた」
母は既成概念にとらわれることを嫌う人でもあった。
「幼いとき、3つ下の弟とけんかして。泣く弟に私『男のくせに泣くな!』と言ったんです。きっと、世間の人がそう言ってはるの、何かで聞いて覚えてたんでしょうね。でも、すぐ母に怒られた。
『男でも女でも泣くやろ』って。そう言われて『そら、そうや』と。当たり前のこと注意されて、子供ながらに、めっちゃ恥ずかしかった」
さまざまな部分で男女の格差が依然、大きかった落語の世界。果敢に飛び込んだ二葉さんのなかにもきっと、母の教えが息づいていたのだ。
「落語家を志したのは大学生のときで」と切り出した二葉さん。「え、進学できたの?」と記者が問い返すと、いつもの甲高い声で大笑い。
「まず高校は偏差値37の女子校になんとか受かって。入ってみたらアホばっかり。