2022年4月10日 06:00
ママは日本一!トラック運転競うドラコン優勝の女性ドライバー
よく驚かれるんですが、新車に乗り始めて2年半で走行距離10万kmを超えてましたから」
やっぱり、車を運転する仕事がしたい。その思いは募るばかりで、最初にドライバーとして県内の運送会社に就職したのが、25歳のときだった。このころ、やはりトラックドライバーで11歳年上の男性と結婚する。
■子育てが一段落するとトラックへの思いが募り……
「私の仕事は、4トン車でスーパーなどに野菜を運ぶ仕事。とにかく、家庭の乗用車じゃなく、大きなトラックを運転できるのが楽しかった」
ところが、思いがけない事情で、トラックを降りることになる。
「1年半ほどしたとき、長女を妊娠すると、会社側から『何かあっても責任がもてない』と言われ、トラックに乗れなくなるんです。でも、私はとにかく車から離れるのがイヤで、ダンナの隣の助手席に座ってましたね。大きくなり始めたおなかで(笑)」
その後は、長女に続いて、2人の男の子を授かったため、13年近く、専業主婦の生活となった。
もちろん、石原さんとしては、すぐにも復職したかったが、
「当時の環境では、女性がトラックドライバーと子育てを両立させるのは困難でしたね。たとえ保育園に預けられても、荷物の配送先で順番待ちの長い行列ができていて、お迎えの時間に帰れないということも多かったり。