2022年4月10日 06:00
ママは日本一!トラック運転競うドラコン優勝の女性ドライバー
多い日は1千ケース、13トンもの積載量にもなるという、かなりの重労働。それでも、最後にはていねいに手積みをしながら、
「奥から高いものを積み込んでいくのがコツ。パズルのようにピタッと収まったときは快感です(笑)」
積み込みを終えると、早速、全長12m、11トンという大型トラックの運転席に乗り込んだ。そう言うや、実に巧みな運転ぶりで、ほかのトラックの間をスイスイと走り抜けていった。
石原さんは、昨年10月に行われた全日本トラック協会主催の「第53回全国トラックドライバー・コンテスト(ドラコン)」で、女性部門1位となった。つまり、日本一のトラガールだ。
運転技能などを競うドラコンでは、これまで大手が上位を独占してきたこともあり、従業員数600人弱という地方企業のトラガールの快挙に、マスコミでは「中小企業の星」という見出しも躍った。
「ドラコン優勝は、10年前にプロジェクトチームができて以来の悲願でした。
石原さんは、ママさんドライバーとしても、ほかのトラガールに夢を与えてくれました」
チーム監督の増田修一さん(48)は、満面の笑みで語った。
15歳、13歳、12歳と、3人の子供を育てるシングルマザーでもある石原さんの、今までの奮闘を語ってもらった。