2022年4月24日 06:00
桑田靖子語るデビュー当時の葛藤…『全員集合』の“性的”演出に出演ボイコット
楽屋が一緒だった1年先輩の松居直美ちゃんから、『本当にいいの?私たちはまだ仕事を選べないよ』って説得されたんですが」
しかし、いま振り返ってみると、すべて勉強であったと同時に、たくさんの人に支えられていたことに気付かされるという。
「テレビの撮影現場では同期のアイドルと楽屋で一緒になることが多く、お互いに励まし合っていました。デビュー前のチェッカーズともよく現場で一緒になったのですが、彼らは同じ福岡県出身。九州弁で世間話をするだけで、故郷を離れた寂しさを忘れることができたんです」
社長宅に下宿していた事務所の後輩で、学校では同級生だった岡田有希子さんの存在も大きかった。
「ユッコはすごくおっとりさんな半面、しっかりしていて頭もよくて、よく勉強を教えてもらっていました。一緒の毛布にくるまって勉強しているうちに、2人して寝ちゃったこともあるんですよ」
“桑田靖子”という人間は、こうして多くの人によりつくられてきたと桑田さん。
「声が出なくなり、30代で歌手活動を一時やめたのですが、15年ほどのブランクの後、思い切って再びステージに立つ決心ができたのも、アイドル時代の知り合いが誘ってくれたから。