2022年5月12日 15:50
値上げラッシュに負けない「支出を減らし、収入を増やす技」
さらに、受給開始年齢を繰り下げることで、年金の受給額を増やすことができる。
「現在、受給は原則65歳からですが、最大75歳まで月単位で受給開始年齢を繰り下げられます。1カ月繰り下げるごとに受給額は0.7%アップし、1年繰り下げると8.4%増。70歳から受給すれば42%増、75歳だと84%増です」
仮に65歳で月10万円の年金を受給見込みの人が、受給を70歳に繰り下げると、受給額は月14万2,000円に増やすことができる。
「夫と妻のどちらかだけが繰り下げたり、厚生年金の報酬比例部分と基礎年金部分のどちらかだけを繰り下げたりすることもできます」
■「支出を減らす」家計と自宅を見直す
支出を減らせれば、少ない収入で暮らしていくこともできるし、資産の“寿命”を延ばすことができる。井戸さんに聞いた。
【消費を見直す】
「まずは、〈1〉住宅ローン、〈2〉携帯電話など通信費、〈3〉食費の3つを見直してみましょう。住宅ローンは、少し金利が変わるだけで、支払額が大きく変わりますから、いま払っているのがもっとも安くできる方法なのか、定期的に点検することが必要です。
また、格安スマホの選択肢が増えたいま、スマホ料金を月1万円払っているとしたら非常にもったいない。