くらし情報『プロに教わる“実家の片づけ”のコツ「はじめは玄関」「思い出の品は後回し」』

プロに教わる“実家の片づけ”のコツ「はじめは玄関」「思い出の品は後回し」

阿部さんいわく、シニア世代と、その子どもの世代とでは、片づけ方も心構えもまるで異なるものなのだという。

「物の少ない時代を過ごした経験のある親世代は“捨てる”ことへの抵抗が強く、家に物があふれているという状況を招いてしまうのでしょう」

そんな“親の気持ち”に寄り添うことなく、子どもの世代が「とにかく物を捨ててほしい」という思いを押し付けてしまうことが、失敗につながるようだ。

実家の片づけをスムーズに進めるためにはどのような点に気をつければよいのか。ポイントを阿部さんに解説してもらった。まずは心構えを確認しよう。

「はじめに、片づけの“目的”を共有します。散らかった部屋で転倒するリスクを心配する気持ちや、自分の家が片づいたときに感じた心地よさを伝えましょう。そして『物が減ってスッキリした部屋で何をしたい?』と、“片づいた後のイメージ”を問いかけてみましょう。
ゆっくりお茶を飲みながら読書をしたい、ヨガマットを敷きたい……など、親の気持ちを尊重し、そこで快適な時間を過ごす姿を思い浮かべてもらうのです」

同時に、はじめは「思い出の物は捨てなくてもいい」と、きちんと伝えてあげることも欠かせない。

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