プロに教わる“実家の片づけ”のコツ「はじめは玄関」「思い出の品は後回し」
「そう伝えることで、安心して片づけを始められるようになります。どうしても親の思い出の品=不要な物、に映ることが多いのですが、それ以外にも処分すべき物は山ほどあるので(笑)。物がどんどん減って、片づけのスイッチが入ると、最終的に思い出の物にも着手できます。“捨てる”という言葉に抵抗がある人も多いため、私はできるだけ“手放す”と表現するようにしています」
■小さいスペースで成功体験を積み重ねる
気持ちの準備が整ったら、実際の片づけの手順を見ていこう。シニア世代の片づけは、どのスペースからやるかの順番がとても重要だという。
はじめは入口である玄関から。次にクローゼット→キッチン→リビング→洗面室と進めて、多くの人が最初に手をつけがちな押入れは“最後のとりで”に位置づける。 「小さいスペースで、処分しやすいものが多い玄関は、『スッキリして気持ちがいい♪』という成功体験を得やすく、それが片づけるモチベーションになってくれます」
■まずは玄関を片付けよう!
【STEP1・玄関】
・“3年履いていない靴”を最初に手放す
・たたきに置く靴は“家族の分+1(サンダルなど)”に
・“おしゃれなゴミ箱”を置いて、不要なチラシを入れる
玄関のたたきに靴がたくさんあると、それを避けようとよろけて転倒する原因にも。