2022年5月21日 06:00
伝説のお笑い講師語る“痛みで笑いとるバラエティ”の問題点「イジメの構図そのもの」
と彼は話していたという。
■「面白いからよろしいんやん」という制作側
「“笑い”のために必要以上の苦痛を与えていないか、テレビ局や番組制作サイドには細心の注意を払ってほしいんです。特に新人の芸人は、立場上、なかなか断ることができない子もいます。本人が『怖い、イヤだ』と言ったら、それ以上は無理強いしないでほしい。これは局側のコンプライアンスとして徹底してほしいですね」
と、本多氏は語った上で……。
「実は私は昔からこのようなことを言ってきましたが、『そんなこと言わんでも、面白いからよろしいんやん』というようなテレビ局のスタッフや構成作家が数多くいました。いまでもいるようです。“芸人には何をさせてもいい”という考えが根強いのでしょうがバラエティ番組に携わる人間は、一度自分たちで試してその痛みや苦しみを味わってみてから芸人に依頼すればいいと思っています。
ですから芸人には『“痛い、怖い、イヤだ”と思うような仕事の依頼は勇気をもって断りや』と指導しています。自己防衛というと大袈裟かもしれません。ですが、取り返しのつかない事故が起きてからでは遅いんですよ」
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