2022年6月1日 15:50
自営業は70歳まで働いて月16万円お得に!家庭別「お得な年金のもらい方7」
「妻が専業主婦の世帯では、前出支出平均と比べ月額2万円の赤字となり、けっこう生活は厳しい。そこで提案したいのは、夫にとにかく70歳まで働いてもらうこと」
70歳まで夫の収入だけで生活し、夫婦とも年金受給を70歳からに遅らせることで、なんと年金受給額は36万円にアップする。
「共働き夫婦も考え方は専業主婦と同じ。夫だけが70歳まで働くより、妻も働くことで、妻1人になったときの生活不安をより軽減できるのでがんばってください」
国民年金しかない自営業の夫婦の場合は「国民年金基金」に加入して、老後の年金を増やす方法を長尾さんは勧める。
そして、離婚や死別、親の介護やシングルのままなど、状況の変化の中でも、しっかり年金について考えておく必要がある。
■妻が専業主婦の場合
夫は60〜70歳まで厚生年金に入れる仕事に就き、夫婦の年金受給は70歳に繰り下げる。
【現状】
妻の平均賃金:月額20万円(妻は結婚のため30歳で退職)
夫の平均賃金:月額50万円
夫の60〜65歳の再雇用賃金:月額30万円
〈65歳からの年金受給額〉
妻:月額約7万円(年額約89万円)
夫:月額約18万円(年額約213万円)