くらし情報『「ぐらっと来たら火の始末」は時代遅れ?最新の地震火災対策を専門家が解説』

2022年6月10日 06:00

「ぐらっと来たら火の始末」は時代遅れ?最新の地震火災対策を専門家が解説

(写真:共同通信)

(写真:共同通信)



5月25日、東京都は首都直下地震の被害想定を10年ぶりに見直した。都が想定した最大の被害では、東京23区の約6割が震度6強以上の揺れに見舞われ、死者数は6148人、建物被害は19万4431棟に達するというーー。

「今後30年以内に、南関東のどこかでマグニチュード7クラスの地震が起こる確率は7割程度といわれています。しっかりと備えることが大切です」

こう語るのは東京都防災会議地震部会部会長で東京大学名誉教授(地震学)の平田直さん。

そんな被害想定で気がかりなのが、6148人と想定される死者のうち、4割にあたる2482人が火災によって命を落とすことだ。

「関東大震災での死者数は約10万5000人で、その9割が火災で亡くなっています。当時はガス灯や台所で薪を使っていたなど今とは状況が違いますが、それでも地震による火災で亡くなる人が多い状況は変わりません」

地震火災で命を落とさないためにできる備えはどのようなものがあるのだろうか?備え・防災アドバイザーの高荷智也さんが語る。

「かつて火事の原因の多くを占めていたのは、ガスコンロ。
それゆえこれまでは『グラッときたら火の始末』が常識でした。

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