くらし情報『「過労死ライン超え」の学校も…専門家語る“ブラック吹奏楽部”の実態「同調圧力が強い」』

2022年6月15日 06:00

「過労死ライン超え」の学校も…専門家語る“ブラック吹奏楽部”の実態「同調圧力が強い」

その内訳は平日約4?5時間半、休日になると約11時間もの練習が行われていたという。さらに授業時間を合わせると346時間30分にも及び、これは労働者の「過労死ライン」の労働時間とされる月240時間を大きく上回る長さだ。

文部科学省が’18年12月に公表した「文化部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」によると、活動時間について次のように記されている。

《1日の活動時間は、長くとも平日では2時間程度、学校の休業日(学期中の週末を含む)は3時間程度とし、できるだけ短時間に、合理的でかつ効率的・効果的な活動を行う》(運動部活動も同様)

■「体育会系文化部」とも称される吹奏楽部

このような過酷な部活動をめぐっては、これまで野球部やサッカー部など主に運動部にフォーカスされることが多かった。しかし、吹奏楽部といった文化部の実態が取り上げられる機会は、ごく限られてきたのではないだろうか?

そこで本誌は吹奏楽部にフォーカスし、『ブラック部活動』(東洋館出版社)の著者で名古屋大学大学院教育発達科学研究科の内田良准教授に話を聞いた(以下、カッコ内はすべて内田氏)。吹奏楽部の特徴について、内田氏は「あくまで一般論ですが、吹奏楽というのは非常に人間関係が濃くなりがちな活動なんです」

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