くらし情報『【御巣鷹山から37年】遺族の闘い「裁判に勝って、すべての真実を明らかに」』

2022年8月7日 06:00

【御巣鷹山から37年】遺族の闘い「裁判に勝って、すべての真実を明らかに」

私も、高木社長の『殺される』発言や河村さんの監視が無意識の脅威となって、声を上げる場所を失ってしまいそうでした」

■「すぐ救助していれば助けられた命があったのに……」

そんな窮地を一冊の本が救う。

元日航客室乗務員の青山透子さんが2010年に著した書籍(現タイトル『日航123便墜落 疑惑のはじまり 天空の星たちへ』河出書房新社)で、同事故の疑問点に初めて光が当てられたのだ。

「報告書の矛盾など数々の疑問を指摘していました。地元選挙区の中曽根首相が事故後3カ月も現場入りしなかったことも、検証していた。強い味方を得た思いでした」

2011年8月、吉備さんは上京し、青山さんに思いの丈をぶつけた。

「そこから青山さんがさらに取材を深め、個々の疑問が集約されて“争点”に変わっていきました」

のちの発表分も含む青山さんの著書群から要点の一部を抜粋する。

《当日18時24分に後部圧力隔壁が突風で破壊されたとの報告書の結論は、付近の生存者が誰も吹き飛ばされなかった事実と矛盾する。

報告書・付録(2013年公開)には、垂直尾翼のほぼ中央に「異常外力の着力点」と印が明記されている。


群馬県警本部発行の冊子に手記を寄せた自衛官、文集に作文を書いた上野小の児童など、ジャンボ機や追尾するファントム2機の目撃談が多数あった。

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