2022年8月7日 06:00
【御巣鷹山から37年】遺族の闘い「裁判に勝って、すべての真実を明らかに」
なかにはジャンボ機の胴体に楕円に付着していた朱色か赤色や、「真っ赤な飛行機」の目撃談もある。
上野村村長は墜落直後に国や県に「墜落現場は当村」と電話連絡。
米軍元中尉は墜落20分後に輸送機で現着したと後に証言。
事故直後に現場は特定されていたはず》
これらの要素を総合し青山さんは次の仮説を立てている(要約)。
《相模湾上空で、123便の垂直尾翼の「異常外力着力点」にテスト飛行中の自衛隊模擬ミサイルか朱色の標的機が衝突したのが原因だ。
墜落場所を知りつつ救助開始が遅れたのは、自衛隊が証拠の隠蔽工作をしていたからではないか》
これを「にわかに信じがたい」と訝る向きもあるかもしれない。
だが同時期、自衛隊の海上でのミサイル飛行テスト実施状況が各紙で報じられていた。
中曽根政権が防衛費1%枠の撤廃や国産ミサイル開発を推進するただ中だった。
また墜落現場でほぼ完全状態で発見された重要証拠の圧力隔壁を、事故調査委員が来る前日の15日に自衛隊が大型電動カッターで5分割してしまったのは事実である。
吉備さんが声を震わせて言う。
「救助された落合由美さん(当時26歳、CA)の証言では墜落当夜、現場で『おかあさん』とか『ようし、僕は頑張るぞ』という声が、しばらく聞こえていたといいます。