鈴木蘭々 化粧品会社の社長をしながら歌手活動を再開した47歳の今
、『50/50』(’87年)、『Rosa』(’91年)など、好きな曲ばかりです」
こうしたアイドルの影響で、芸能界への憧れを強くした。
「とはいえ、子どもだからあまり深く考えているわけではありません。芸能人になるためにはどうしたらいいんだろう?と考えていたとき、オーディション雑誌で“原宿でスカウトされたラッキーガール”という記事をたまたま見て“そうだ、原宿へ行こう”って(笑)」
中1の春休みに友人と竹下通りでタレントショップをめぐり、クレープを食べながら歩いていると、次々に『ちょっといいですか?』とスカウトマンたちが名刺を差し出してきた。
「景気のよかった時代なので、芸能界でも多くの新人が求められていたんでしょうね。原宿に行ったその日だけで10枚くらい名刺をもらったんです。だまされる可能性もあるので、事務所の対応を見極めようと自分で電話して、最終的に候補として残ったのが大手芸能プロと、小さなモデル事務所でした」
より熱心に誘ってくれたモデル事務所のほうに所属することにした蘭々。秋田書店が主催するミスチャンピオンにチャレンジできることも決め手となった。
「文具メーカーのぺんてるがスポンサーだったので『芸能界なんてとんでもない』という母を説得できると思ったんです。