くらし情報『「赤ちゃんポスト」一人目の宮津航一さん「僕が子ども食堂を作った!」』

2022年10月2日 06:00

「赤ちゃんポスト」一人目の宮津航一さん「僕が子ども食堂を作った!」

ファミリーホームで地域の子どもたちのために生きてきた両親の元で育った航一さんは、居ても立ってもいられない思いだった。

「地域のつながりがあったら、誰か子どもや親の変化に気づき、事件を未然に防げたかもしれない。何かできることがあるんじゃないかと、半ば怒りを感じて、お父さんと話し合ったところ、どちらからともなく『だったら子ども食堂をやろう』って話になって、移動の車中で即決しました。

おばあちゃんが10万円の軍資金を出してくれて、2カ月後には開始できたんです」

頼もしく育った航一さんの姿は、脳梗塞の後遺症に苦しみ、さまざまな活動から「まあ、オレはいいや……」と身を引き、元気をなくしていた美光さんにも力を与えた。「最初は子ども食堂をやるという航一を応援するつもりでしたが、結果的にオレが応援され、また生きがいである子どもたちのための活動に、前向きに取り組めるようになれたんです」(美光さん)

さらに航一さんは今年3月、高校卒業を機に、もう一つの大きな決断をした。

「『赤ちゃんポスト』には賛否両論あるのはわかっています。でも、ボク自身、宮津の両親と出会って幸せに生きています。

いずれはその現実を当事者として発信する必要があると、ずっと感じていたんです。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.