2022年10月19日 11:00
「退職金運用」「相続金で不動産投資」そそのかされるな!老後資金を溶かす投資の甘い罠7
(頼藤さん)
【2】毎月分配型の投資信託
銀行や証券会社が、「毎月おこづかいが入りますよ!」などと言って勧めてくる「毎月分配型の投資信託」もNGだという。
「もうけが出ない月は、元本から分配金が支払われるカラクリです。金融機関が熱心に勧めるのは、高額な手数料が取れるから。金融機関の収益が下がり、手数料で挽回したい懐事情があります」(頼藤さん)
【3】オプション付き投資信託
株価指数や為替レートなどの変化による条件が付く複雑な仕組みで、理解しづらい商品。手数料が高額で、条件が付くぶんリスクも高い。
「仕組みが複雑な、“ハイリスク・ハイリターン”商品。リスクも手数料も高いので、安易に手を出すと大変なことに」(頼藤さん)
なかでも、債券にオプションなどを組み込んだ「仕組債」は、購入した人が損をする仕組みだという。「金融機関側が利益の数%近くピンハネしているんです。
何もしなくてもオプション料が入り、株価がどうなろうともうかるため、これをどんどん売り出しました」(頼藤さん)
その結果、70~80代が老後資金を失い、トラブルになるケースが多発。証券・金融商品あっせん相談センターで紛争解決した事例は、「仕組債」