2022年12月27日 06:00
コロナ後遺症 予防&最新治療を医師が解説「療養明けの無理が後遺症に直結する」
このような後遺症の悪化を防ぎ、治すためのポイントについて、平畑さんは以下のように語る。
【1】疲労をとにかく避ける
「少しでも“だるい”と思うことは、できるだけしないことです。スマホの使用も控えめに。横になって動画を流してボーッと見ているだけでも脳が疲れるので、使用は短時間にとどめましょう」
家事・育児・介護なども、無理は禁物。倦怠感がひどい場合は、入浴やシャワーも控えて、体をふく程度にしよう。
「体力を回復させるための運動にも注意が必要。体を動かしてつらくないならかまいませんが、屋外での散歩やジョギングなどは悪化を招くことが多いです。少しでもだるさを感じたら、即中止して」
療養期間が明けて、仕事を再開する場合は、さらに注意が必要だ。
「休んだ分を取り戻そうとがんばって、一気に後遺症がひどくなった患者さんが多くいます。とくに通勤は負荷が高く、片道1時間以上かかる場合は要注意。電車を途中で降りて座るなど、こまめに休息をとってください。特にコロナに罹患して最初の60日間は、決して無理をしないこと。ここで無理をすると“準寝たきり”や“寝たきり”状態になりかねません」
【2】飲酒・喫煙・甘いもの・油ものは控える
「飲酒・喫煙は後遺症の症状が続いている間は、絶対にやめてください。