2022年12月23日 11:00
高見知佳さん’84年の対談連載を再録 赤塚不二夫先生と「ただいま恋愛中」
赤塚「そうなんだ。つまり、バンザイというのは、僕にはかなわない、という意思表示をしているわけだよ」
高見「でも、かわいいじゃないですか」
赤塚「かわいいというよりバカだね」
高見「菊千代って、自分をネコだと思っています?それとも人間だと思っています?」
赤塚「そりゃネコだよ。人間だと思われたらたまらん」
高見「ハッハハハ」
■「ネコとうまくつきあうには、ネコかわいがりしないこと」
高見「たとえば、ネコと上手につきあうコツみたいなものってあります?」
赤塚「ネコに限らず、俗に言うペットを、みんなはそれこそネコかわいがりするだろ。ところが僕は、ぜんぜんそういうことをしない。悪いことをしたら、そばにいても知らんぷりしている」
高見「……ああ」
赤塚「つまり、ネコと飼い主が同居しているけれど、要するに餌を与える以外は、抱いたりとか、かわいがったりとかは一切しない。もう野生のまんま飼っているの」
高見「ネコにも自由を与えているわけだ」
赤塚「だから、うちのお勝手のドアには穴があけてあるんだけど、アイツは、そこから勝手に出たり入ったりしているわけさ。それで、3日も4日も、長いときは1カ月も帰ってこなくても、僕は心配しない」