2023年1月15日 06:00
小沢真珠 おしゃれよりドロドロ!『牡丹と薔薇』の原点は中学のときに見た吉田栄作ドラマ
テストでいい点数が取れると、近所のレコード店で好きなシングルを買ってもらえた。
「いちばん最初に買ってもらったのは、C-C-Bの『空想Kiss』(’85年)。電子ドラムやシンセサイザーを使っていて、すごく未来的なバンドだと思っていました。全般的に、レコードはB面の曲が好きで、隠れた名曲を探すのも楽しみでした」
『ザ・ベストテン』(’78~’89年、TBS系)や『ザ・トップテン』(’81~’86年、日本テレビ系)を欠かさず見ていた一方、ドラマも大好きだった。
「後藤久美子さんの美少女ぶりに、すっかり魅せられていました。中山美穂さんと共演した『ママはアイドル!』(’87年、TBS系)、沢口靖子さんと共演した『痛快!ロックンロール通り』(’88年、TBS系)は毎週の楽しみ。後藤久美子さんが主演を務めた映画『ガラスの中の少女』(’88年)は劇場まで足を運びました。それで大ファンになったのが、共演していた吉田栄作さんです」
同時期、たまたま見かけたアイドル雑誌で、《注目の新人》として紹介されている吉田栄作の小さな記事を見つけた。
「なんといってもそのビジュアルにひと目ぼれ。それから瞬く間に大スターになりましたが、勝手に“新人時代から注目していた”と、自分が発掘した気でいました」