くらし情報『「街の人情伝えます」現役91歳 かあちゃん記者、疾走る』

2023年2月19日 06:00

「街の人情伝えます」現役91歳 かあちゃん記者、疾走る

次女の久美子さんと二人三脚で作る中野区唯一のローカル新聞『週刊とうきょう』は地域の話題満載

次女の久美子さんと二人三脚で作る中野区唯一のローカル新聞『週刊とうきょう』は地域の話題満載



創刊50年、主筆になって40年。月2回発行のタブロイド判のローカル紙を作り続けてきた。一年中、中野の街を疾走するかのように東奔西走、休刊したことのないのが自慢と胸を張るのは、『週刊とうきょう』主筆兼記者・涌井友子さんだ。

90歳を前に大腿骨骨折の大けがを負うが、取材への情熱でリハビリに励み、1カ月で退院。愛用の杖をつきながら、いまでも1万歩を超えて歩く日も多いというから驚きだ。その活動の原動力は、自分を支えてくれた地域への愛と感謝の念ーー。

涌井さんは、1931年(昭和6年)4月、静岡県藤枝市に生まれた。

「父は静岡県庁勤め、母は教員をしていました。
5人きょうだいの三女で、おとなしい子でしたね。

学生時代は戦時中で、勉強より農村動員で、田植えやお茶摘みに駆り出されていました」

終戦時は、女学校の2年生。母親同様に教師を目指して代用教員まで体験したが、当時の学制の混乱もあり、教員免許を取得できずに20歳で静岡鉄道に勤務すると、受付係に。

「まだ戦後の混乱が続いており、静鉄の受付には、会社にありもしないことをふっかけて、偉い人に会おうとする不逞の輩も押しかけてきたんです。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.