2023年4月23日 06:00
【初告白】嘉門タツオ、天国の妻へ「二度と酒は飲まない」飲酒運転事故の供述で“浅はかな考えで嘘を”
そんなときに僕と出会ったことで『嘉門タツオの表現を一緒に作り上げる』ことに、希望をシフトしたんだと思います」
“白内障手術のスペシャリスト”がメスを奪われる……その絶望は想像に難くない。しかしそんな折に嘉門が現れ、彼の才能の裏に、人へのやさしさ、思いやりを感じ取ったこづえさんは「この人となら」と新鮮な気持ちで結婚生活を楽しんだ。
徐々に不自由の度合いは増したが、結婚から14年、彼女は幸せな時間を過ごしてきたはずだ。
「女性としての希望も、再発するまで彼女は持っていました。2人で不妊治療もして、こづえさんは卵子凍結までしていたんです」
母になる夢も抱いていたこづえさんを襲った脳腫瘍の再発。5月の検査では、腫瘍が9cmにも肥大して発見されたのだ。
「なぜそんなに大きくなるまで、と思うでしょうが、彼女はずっと、定期検査で経過観察していましたし、昨年3月の検査でも『縮小している』と言われていました。ただ、再活性化したことで急激に進行したのではないかということでした。
6月8日の摘出手術は、8時間もかかったんです」
退院したのは6月末。ふつうに食事もお酒も口にできたが、ものの2週間で、こづえさんは「脚が痛い」