2023年6月1日 11:00
脱好き嫌いへ「一般人審査」の弱点を覆した『THE SECOND』スタッフの巧みな仕組み作り
プロの審査員ならちょっと…というところもあるかもしれないですが」と苦言とも取れる発言があった。
プロ審査と一般人審査の違いについて、ラリー氏は言う。
「一般人の審査は、自分が面白いと思ったかどうかが基準になると思います。『この間(ま)がいい』『このネタの切り口が斬新』といった技術的な部分は、プロじゃないと理解できないところもありますよね。
また、芸人が採点する場合には、それぞれの芸人が『漫才とはこういうものである』という漫才観を持っているので、『漫才では小道具を使ってはいけない』と考えて、マシンガンズが紙を出した時点で減点するということもあるでしょう。プロの芸人は自分の価値観に責任を負っているので、そういう考え方で審査をすることも許されているし、そうするべきだとも言えるのです」
ラリー氏は一般人審査の欠点として、マシンガンズの紙を例にあげて「芸人から見たら『これ反則だろ』みたいなのでも、勝てるみたいなところがちょっとある」としつつも、『THE SECOND』という大会の性質と「一般人審査」の“相性”についてこう指摘する。
「『THE SECOND』は芸歴制限がないので、極端に芸歴の長い大ベテランが出場する可能性がある。