2023年6月29日 11:00
森永卓郎さん警鐘「年金13万円時代がくる!」50代からでも老後資金が間に合う支出の最適化とは
秋山さんに節約ポイントを挙げてもらった。
「50代はゴルフなど趣味にお金を使う方も多く、『単に節約しましょう』と言うと嫌がります。ですから、節約を『支出の“最適化”をしましょう』と言い換えて、家計のダウンサイジングに前向きになってもらうのが重要です」
そのうえで、まず見直すべき項目は月々の“固定費”だ。
「固定費の一丁目一番地が携帯の“通信費”。なかには、大学生のお子さんの携帯料金まで親が支払っているご家庭もあって、月4万〜5万円の出費になっている場合も。成人しているなら自分で支払ってもらい、かつプランや通信業者を替えるだけでも夫婦2人の携帯料金は月1万円以下にできます」
2つめのポイントは保険料だ。
「50代は、若いころに加入した保険を見直すチャンスです。子どもが成人しているのに多額の死亡保障付きの高額な保険に入り続けていたり、会社の団体保険と同じような保険に個人でも加入して保障が被っていたり。
これらの見直しをすれば、保険料を月額1万円以内に収められる可能性があります」
次に、侮れないのが“サブスク”と呼ばれる定額サービス料金。
「携帯を契約したとき初期設定で付いているオプションサービスを解約しないまま支払い続けている方や、音楽などのコンテンツ配信サービスに登録したものの、〈まったく利用していない〉などという方も少なくありません。