映画館、出演者からは不安も…異例の“宣伝しない宣伝”『君たちはどう生きるか』の賭け
これだけ情報化された時代に、情報がないことが、エンターテインメントになると思ったんです」
最近では、昨年12月に公開されたアニメーション映画『THE FIRST SLAM DUNK』が事前にあらすじを公開せずに国内興収140億円超えという偉業を成し遂げている。しかし、今回のジブリ新作の徹底した“宣伝ナシ”ぶりは類を見ないと、ある映画関係者は言う。
「『THE FIRST SLAM DUNK』はあらすじこそ明かしていませんでしたが、声優キャストや全貌を明かさない予告編などを小出しにして期待感を高め、その結果大ヒットしました。
しかし、『君たちはどう生きるか』はチラシ、予告編も作らず、すべての情報を明かさないという徹底ぶり。事前の試写会さえも行っていないといいます。映画の内容を公開日までほとんど明かさないというプロモーションは今までもありましたが、ここまで隠した映画は聞いたことがありません。内容に絶対の自信があり、公開されたら口コミで話題になることを確信しているのだと思いますが、かなりの賭けであることは間違いありません」
異例ぶりはそれだけではない。通常は公開と同時に映画館で発売される作品パンフレットも上映劇場および通信販売にて後日販売されることが明かされている(発売日は未定)。