保険証だけじゃない! 運転免許証、母子手帳…マイナカード一元化が今後招く「今以上のトラブル」リスト
私たちは、マイナカードが一元化された場合の起こりうるトラブルを想定しておくべきでしょう」
次の「トラブル一覧」は、保険証、口座など現在紐付け作業が進んでいるものと、今後紐付けが開始される可能性があるものに関して、「起こりうる(起きている)」トラブルを一覧にしたもの。
【「マイナカード一元化」で起こりうる(起きている)トラブル一覧】※柏木さんの解説を基に本誌作成
<健康保険証>
・登録が確認できず無保険扱いになって医療費10割負担
・顔認証の不具合によって病院で本人確認ができない
・救急搬送されても暗証番号がわからず、本人確認できずに病院が受け入れ拒否
・暗証番号流出によって病歴や治療歴などが漏れる危険
<公金受取口座>
・他人の情報が紐付けられて不正受給や誤受給が発生
・暗証番号の流出によって銀行の口座番号が流出
<運転免許証>
・有効期間表記がマイナカードにはないことで失効に気づかず運転する危険
・他人の情報が紐付けられて違反や事故歴の取り違えが発生し、ゴールド免許に影響
<障害者手帳>精神障害者保健福祉手帳、身体障害者手帳
・公金受取口座をほかの家族や他人が勝手に自分と紐付け、詐取される危険
・暗証番号を設定せずに交付を受けると、あらゆる手続きや情報確認がネット上で不可能に
<母子手帳>
・暗証番号流出によって子どもの出生情報が流出
・子どもの予防接種記録や病歴が流出
私たちの親世代や、自身が高齢になった際にも生活に大きな混乱をきたしかねない問題ばかりだ。