睡眠が2時間不足でうつや不安障害リスク…「脳冷やし」で快眠、健康なメンタルへ
「ですが、体の内側にある内臓の温度を、体の外側から下げるのは簡単ではありません。そこで、深部体温のなかでも高温の脳をねらいましょう。脳の温度を下げる“脳冷やし”は、快眠を得るのに効果的です」
脳冷やしとは、具体的にどうすればいいのだろう。
「氷枕や通気性のよい枕を活用して、脳を気持ちよく冷やすのが効果的。冬はそこまでせずとも、日中暖房のない部屋に枕を置いておけば大丈夫。寝るときには脳冷やしにちょうどいい温度の枕になっています」
ただし、首元を冷やすのはNG。耳から上あたりが冷えるように、枕の使い方に注意しよう。
「脳自体の興奮を抑えることも大切です。
寝る前には、スマホなどが発する強い光や、刺激的な映像などは避けてください」
睡眠前の3~4時間は食事をとらないことも重要だという。
「食べたものを消化するため内臓が動くと、深部体温の上昇につながります。脳冷やしと合わせて、食事時間も調整できるといいですね」
快眠を助ける脳冷やしだが、寒い冬は、逆に脳を温めてしまうNG行動をとりがちだという。
「首元が寒いからとパーカのようなものを着てフードをかぶった状態で寝るのはNGです。