くらし情報『「平和の尊さを訴えて」「夢に出てきて」三回忌追悼企画“いま寂聴さんに願うこと”』

2023年11月26日 06:00

「平和の尊さを訴えて」「夢に出てきて」三回忌追悼企画“いま寂聴さんに願うこと”

天台寺の法話に美輪明宏さんが参加したこともあった(撮影:鈴木鍵一)

天台寺の法話に美輪明宏さんが参加したこともあった(撮影:鈴木鍵一)



瀬戸内寂聴さん。《書いた愛した祈った》、墓石に刻まれた言葉のように、小説家として、女性として、そして僧侶として命を燃やし尽くした寂聴さんが旅立ったことに喪失感を覚えている人も多い。今回は三回忌を機に、交流のあった6人が、忘れられない思い出と、「いま寂聴さんといっしょにしたいこと」「いま寂聴さんにお願いしたいこと」を語った――。

■「いまこそ、平和の尊さを訴えてください」歌手、俳優・美輪明宏さん(88)

「時が経つのは早いですね。瀬戸内さんと初めてお会いしたのはもう50年以上前になります。雑誌のインタビュアーとして、私が当時住んでいた新宿のマンションまでお見えになったのです。

まだ瀬戸内さんが人気作家になる前でしたが、私はその数年前に小説『女徳』を読んでおりまして、「面白い文章を書く方だな」という印象を受けていました。瀬戸内さんは、私より13歳年上でしたが、誕生日が同じ5月15日だったこともあり、『私たち双子じゃないの』なんて、言い合ったこともあります」

三島由紀夫氏が脚本を手がけた舞台『黒蜥蜴』で美輪さんは主演しているが、三島氏は寂聴さんの少女小説家時代のペンネームをつけてくれた人物でもある。

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