GACKT 20年前の初自伝『自白』で明かしていた「白血病の彼女との悲恋」
壊れて、イヤなことまでするようになる。留守電に残すメッセージの内容も、回数も、完全におかしくなる。
そのことを問いただしたこともある。でも、そういう女のコは必ず言うんだ。
自分でもやめられない。頭ではわかっているけれど、どうしてもやめられない…と。
独占欲は人を壊す。恋人付き合いをしたせいで、好きな人を壊してしまうということが、僕はとても怖いのかもしれない。
だから、僕は女性に対してかなりキツイことまで、ハッキリと言ってしまう。
たとえば「あなたと1秒でも多く、長く一緒にいたい」ということを熱い思いで言われたとする。すると、僕は、こう答えるはずだ。
「それは、僕にはできない。僕には仕事があって、やらなきゃいけないことが山ほどある。だから、会える時間はほとんどないよ」と。
好きな人と一緒にいることを、いちばん強く願っているんだったら、その相手は僕じゃない。僕にしかできないこともあるけれども、僕にはできないこともある。
僕にしかできないことを、一番に望んでくれるんだったら、それには僕は命をかけて応えてあげられる。でも、周りの人にはあたりまえにできても、僕にはできないことを強く望むのなら――。