“ウザさが癖になる”スズ子の弟子・小夜ちゃんを熱演 富田望生「天国の父と震災の孤独が、私を女優へと導いた」
主要キャラの役を射止めた富田。役作りのために15キロ増量を経て撮影に臨むなど、デビュー作とは思えぬプロ根性を見せる。
「役に近づきたい一心でした。このとき、監督からは『ご飯食べるのが好きなコだから』って言われて。そのコを演じるなら、私もいままで以上にご飯が大好きにならないといけないなって。そう思ったんです」
気付けば増えた体重と同じぐらい、演じることへの興味も膨らんでいった。
「私、お芝居がしたいんだって気がついたんです」
その後は、話題作への出演が相次ぐ。映画『チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』では、やはり役作りのために増量を敢行。
「家庭環境に恵まれていない役柄だったので、ご飯ではなく、菓子パンやお菓子で太るように。そのほうが彼女の心情に近づけると」
いっぽう、教室に監禁される生徒役を演じたドラマ『3年A組―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)のときはーー、
「ふかふかのベッドで寝てたら、教室の硬い床で寝かされてるコの顔になれないと思って。家でも椅子で寝てました。
私、ちゃんと段階を経て、積み上げていかないと安心して演じられないんです。