くらし情報『“ウザさが癖になる”スズ子の弟子・小夜ちゃんを熱演 富田望生「天国の父と震災の孤独が、私を女優へと導いた」』

“ウザさが癖になる”スズ子の弟子・小夜ちゃんを熱演 富田望生「天国の父と震災の孤独が、私を女優へと導いた」

不器用だと思うし、心配性なんです」

昨年末には、演劇界の鬼才と評される福原充則氏演出の話題の舞台『ジャズ大名』にも出演、狂言回しの「やこ」という重要な難役に挑み、注目を集めた。

間もなく俳優デビューから丸8年を迎える富田。その出発点にあったのは、やはりあの苦い記憶。

「震災がなかったらこの世界に進んでなかったかなとは思うんです」

ここまで言うと「でも」と言葉を継いだ。

「母から聞いたことがあるんです。私の父は、まだ母のおなかにいた私に対してすごい夢を持ってる人だった、と。

『この子が生まれてきたら、とにかく興味を持ったことを好きなだけやらせてあげたい、好きな人生を歩ませてあげたい』って、そう話してたそうなんです。

だから、震災がなかったとしても、父が生きてたら、背中を押してくれて、やっぱりお芝居をやってたかなって。
それが運命だったのかなって思っているんです」

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