能登地震、被災者語る「保険金はまだ先…」“地震破綻”防ぐ3つの命綱
「全壊した住宅を新築した場合、費用は平均で約2500万円。約2100万円の不足が生じます」
ここで助けになるのが「地震保険」だ。
■雇用保険の失業手当を休業時に受けられることに
「今回、地震で倒壊した家屋はもちろん輪島市で全焼した家屋も火災保険では保険金は出ません。地震やそれに伴う津波、火災などで家屋や家財が受けた場合は『地震保険』でしか対応できないのです」
仮に被災した家屋の住宅ローンをまだ返済中の場合、新しく家を再建すると二重でローンを支払うことになり、たちまち生活が立ちいかなくなる人も多いという。
「住宅ローンが残っている人、新築住宅を購入したばかりの人、被災したら生活が苦しくなる個人事業主などはとくに必須。それ以外の人も加入してほしい保険です」
注意が必要なのは「地震保険」は単独で加入することができないこと。必ず火災保険とセットでの契約が必要になる。
「火災保険と同じように『建物』と『家財』に分かれており、それぞれに加入可能。
補償される保険金は同時に加入した火災保険の30~50%の範囲で設定でき『建物』は5千万円、『家財』は1千万円が限度額で、全損の場合は契約金額の全額が支払われます。