くらし情報『離乳食を無料で提供…日本初「赤ちゃん食堂」創設者語る“ワンオペママにとって何より怖いもの”』

離乳食を無料で提供…日本初「赤ちゃん食堂」創設者語る“ワンオペママにとって何より怖いもの”

厚生労働省の’21年度の統計によると、約10人に1人の母親に“産後うつ”の疑いがあった。それ以前に少子化の問題も深刻だ。くしくも、赤ちゃん食堂が開催されたこの日の朝、新聞各紙の1面に〈出生数最低75万人8年連続低下〉という見出しが躍った。菊地さんのもとにも、続々と相談が寄せられている。

「ワンオペママたちにとって、何より怖いのは、“寝られない、食べられない、喋れない”という孤独なんです。安心できる出産・子育て環境があれば、少子化問題の解決にもつながるはず。現にうちを利用する人のなかには、2人目を産むお母さんも多いです」

出生数の低下について、菊地さんは「そりゃそうだよな、というのが正直な感想です」と話す。

「みんなの心の奥底にあるのは、将来への不安だと思います。
子供ひとり育てるのにもお金がかかるし、老後の年金だって安定して受け取れるのかわからない。これでは、2人目は産めません。産後ケアのデイサービスを使う場合、費用は約1万5千円で自己負担が2千〜5千円程度。誰もが気軽に、とは簡単に言えない金額です。今後は、育休、産後ケア、赤ちゃん食堂などをうまく使い分けていくべきで、そのための具体的な金銭的・人的支援を国や自治体には望みます」

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