4月以降の食品値上げ、電気・ガス補助金終了…「家計逼迫」に備える予防策17
不二家は、菓子15品目を5~12%値上げすると発表した。
「『カントリーマアム』は、内容量を19枚から18枚に減らすなどして対応しています」(柏木さん)
5月も大きな負担増が予測される。たとえばJ-オイルミルズでは、家庭用オリーブオイルが32~66%増と大幅値上げを発表している。
「5月以降には、オイル類の値上げが見込まれます。この1年で複数回値上げを重ねているケースも。短期的に下がることは考えにくく、今夏、もう一段階、価格上昇する可能性もあります」(飯島さん)
■さまざまな背景を抱える値上げは7月からどうなる
「’24年1月から7月に予定されている値上げの要因の24.4%が人件費の高騰、29.4%が円安、もっとも多いのが原材料高で89.1%でした。長雨や猛暑、干ばつなどで原材料が高騰するなどが影響し、’23年秋ごろから沈静化していた原材料高、そして円安が価格を押し上げたと分析しています」(飯島さん)
また、4月から配送業の労働コスト増により、宅配便も値上げ。佐川急便では平均7%程度としており、飛脚宅配便60cmサイズで70円増だ。
電気やガス料金の補助が終わり、食品の値上げラッシュが家計を直撃する7月には、どれほどの負担増になるのだろうか――。