平野レミさんが自炊本を!「和田さんがいなくなって気持ちは『宙ぶらりんでフラフラ』」から立ち直れた理由
レミ食べて美味しいときには厨房まで行って「これ誰が作ったの?」って。でも教えてくれないときもある。
――食べただけで何が入っているか分かるものなんですか?
レミ年をとるとだんだん分かってくる。海外に行ってさ「美味しかったな」と思うと、時差ボケもお構いなしに空港からすぐにスーパーに直行して、食材を買ってベロが忘れないうちに作っちゃうね。
――レミさんの新作料理を最初に食べるのは和田さんだったそうですが、その和田さんがお亡くなりになって5年が経ちます。現在はどのような心境ですか?
レミ和田さんがいなくなっちゃって今まで私の気持ちは「宙ぶらりんでフラフラフラフラ私ひとりひとり」って思ってたんだけど、今朝5時頃に目が覚めてさ、手元にあった出たばっかりの和田さんの復刊した本『わたくし大画報』を読んでいたの。ふだんなら全然読まないのに。そうしたら私のことがいっぱい出て来て、和田さんに会ってる気がして。
本を読んで「ここに和田さんがいた!」って思えたの。
――和田さんとの思い出がよみがえって来たんですね。
レミそう。生前にね、和田さんの展覧会があったの。そのとき作品のタイトルに「知らぬがイム」