寝ても覚めても顔がピクピク…女優・高樹澪が明かす難病“片側顔面痙攣”闘病記 開頭手術は「まな板の上の鯉」になったつもりで
’06年6月、オペは5時間かかり、麻酔から覚めた瞬間、執刀医の後ろに研修医が十数人いたことは高樹さんを驚かせた。しかし「名医に執刀してもらえたのだから」と気持ちをチェンジ。間もなく「成功した」ことを実感したという。
「術後、麻酔が切れた夜に包帯が巻かれた顔を鏡に映してみたのですが、顔が動かない!『うわー、こんなにあっけなく動かなくなるのなら、私は長年何に耐えていたんだろう!』って」
脳や頭蓋骨に関わるオペというから、相当な激痛に見舞われたのではと思われがちだが、痛みはさほど感じなかったという。
「実は頭蓋骨って神経が通っていないために痛みがないのです。脳動脈も痛みに鈍感なので、もわっとしているだけでした」
「意に反して顔が動く」症状に悩まされはしたが、9年間抱えてきた脳の疾患では激痛にさいなまれる経験はなかったのだ。
■電動自転車で転倒し骨折。医師が骨をバキンと……
「むしろ激痛体験ならば、その後の骨折時のほうが衝撃でした」
顔面痙攣の症状から解放された高樹さんは、’09年には芸能活動を再開。
その後’13年には同じ年のIT業界のエンジニアの男性と再婚し、公私ともに順調そのものだったが、大きなアクシデントに見舞われたのは’18年のこと。