ヒルドイド、アレグラ、ガスターも…10月から「先発薬」希望で窓口負担が増加!薬不足加速も懸念
そこから身近な薬品や持病をもつ人に欠かせない薬を一部抜粋した。
先発薬を希望した場合、1円未満から数十円と“値上げ”幅は少額だが、これはあくまでも1グラムあたりや1錠あたりの値段。処方量によっては、家計への影響は大きいという。
「ヒルドイドクリームの場合、ご家族みんながアトピーで、月に1キロ処方する方もいらっしゃいます。今年10月までは、1キロ処方しても3割負担の場合、5550円の負担額ですが、10月からは約2600円増となり、合計約8150円になります」(山根さん)
先発薬を使い続ける限り、こうした負担増はずっと続くことになる。
■医療費無料の対象外低所得ほど負担増に
「生活保護の方も、自治体で子どもの医療費が無料の方でも、選定療養費の負担は必要になるので、低所得者ほど大変になるのではないでしょうか」(山根さん)
ただし、後発薬が品切れしているとき、〈後発薬が体に合わない〉など医療上の理由がある場合は、負担増なしで先発薬を処方してもらえる。医師に頼んで“医療上の理由”を書いてもらう必要があるのだが、保険適用されるか微妙なケースもある、と山根さん。
「ヒルドイドなどの塗り薬やモーラステープなどの貼り薬は、先発品と後発品で使用感がずいぶん違うので、効果は同じでも『変えたくない』という患者さんも多い。