ヒルドイド、アレグラ、ガスターも…10月から「先発薬」希望で窓口負担が増加!薬不足加速も懸念
神経障害性などに処方されるリリカOD錠(鎮痛剤)で試算すると、1日あたりの処方量(150ミリグラム×2回)を30日処方した場合、10月以降は3割負担で月約580円の負担増となる計算だ。
また、アルツハイマー型認知症の症状の進行を抑えるメマリー錠は1日1錠(20ミリグラム)を経口で服用するが、10月からは1錠約17円の“値上げ”となる(3割負担の場合)。症状の進行を抑えるためには飲み続けなければならず、年間で約6400円の負担増がずっと続くことになる。
■命にかかわる薬が不足する可能性が
こうした理由から、今回の決定には現場の医師たちからも反対の声が上がっている。神奈川県保険医協会副理事長で医師の湯浅章平さん(章平クリニック・院長)は、こう懸念を示す。「今回の決定は、本来の保険外療養費制度の枠組みからの逸脱を意味しており、現場サイドの医師としては容認できるものではありません」
今回は、課される負担は25%だが、さらに医療費を削減したい厚労省は、この負担率を今後引き上げていくのではないかという見方もあるという。加えて、医薬品の供給不足も大きな懸念材料だ。
「2020年以降、ジェネリック医薬品メーカーの不正が相次いで発覚しました。