口癖は「国を守る、国民を守る」の海上自衛隊海将・近藤奈津枝さん　持ち歌は振り付けも完璧な『女々しくて』

セクハラ防止のための教育等各種対策を実行するとともに、事案を認知したならば、公明正大な調査の実施と被害者の心情に寄り添った対応を強く指導していく所存です」

一方、世界に目を向ければ、防衛費が増額されるなど、東アジアも含めた安全保障の情勢は混沌としている。

「有事の際、どういう場面に立つのかはわかりませんが、常に命を懸ける覚悟は持っています。自衛隊員は《事に臨んでは危険を顧みず》と宣誓しますので、誰もが同じ気持ちだと思っています」

そう語る近藤さんは、改めて海将としての責任の重さをかみしめていたに違いない。“国を守る、国民を守る、部下を守る、部下の家族を守る、それが私の使命だ”と――。

（取材・文：小野建史）