須田哲夫アナ語る介護難民危機「92歳認知症母の施設がない」
高齢者向け入居施設利用のアドバイスを行う、ニュー・ライフ・フロンティアの中村寿美子さんは「仕事の関係で都心から離れられない須田アナにとって、資金だけではなく、立地の問題も大きい」と指摘する。
「都心で民間の老人ホームに入ろうと思えば、さほど豪華ではない、いわゆる普通の施設でも月に40万や50万円の覚悟は必要です。いわゆる“特養”と呼ばれる特別養護老人ホームは公的施設ですので一時金もかからず安いのですが、全国に50万人も入所待ちの方がいます。特に開発余地がない都心部では新規開設が困難で、2年待ち以上が当たり前です」
このままだと須田アナは自宅で面倒をみる選択肢しか残されていないように見えるが……。
「自宅でキチンと介護されている方も世の中にはたくさんいますから、なかなか言いにくいのですが、僕もまだ仕事をしていますし、ずっと家に居られるわけじゃない。そうじゃなくても、介護というのは24時間のものですからね。常にキチンと見ていられるわけじゃない。そうなるとやっぱり自宅では難しいというのが本音です。