くらし情報『日本の表示は短すぎ? 卵、納豆の「リアル賞味期限」一覧』

日本の表示は短すぎ? 卵、納豆の「リアル賞味期限」一覧

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「日本では、ほとんどの賞味期限が実際の期限より2割以上短く設定されています。そのため、まだ十分食べられるにもかかわらず、たくさんの食品が捨てられているんです。食品ロス問題に積極的に取り組む京都市の試算によると、1世帯4人の家庭の場合、年間6万円相当の食品が廃棄されているそうです」

そう語るのは、栄養学の博士で食品ロス問題の専門家でもある井出留美さん。そもそも「賞味期限」、そして「消費期限」の定義とは?

「賞味期限とは、おいしく食べられる期限のこと。この期限をすぎたからといって、急に品質が下がって食べられなくなるわけではありません。これに対し、日持ちのしないお弁当やお総菜などに表示されている『消費期限』は、食べても安全な期限を意味します。表示の日にちを過ぎると急激に品質が悪くなるので、必ず期限内に食べましょう」

企業は安全のため、通常の保存状態で日持ちする日数に「安全係数」という数字を掛けて算出した賞味期限を表示している。その値の設定は企業の判断に任せているが、消費者庁が推奨する目安は0.8以上1未満だ。
安全係数が0.8の場合、井出さんが冒頭で触れたように、賞味期限は2割ほど早まる計算になる。

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