の作品群。海や川を表現する青(藍)色がものすごく深くきれいな色で「これが世界を魅了したブルーか」と妙に納得してしまった。江戸時代の人も楽しんだ絶景をぜひ見に行ってほしい。
■日本橋茅場町特設会場「スーパー浮世絵 江戸の秘密展」
つぎは茅場町で開催中の「スーパー浮世絵 江戸の秘密展」。「見る」ではなく「没入する」をコンセプトにしたデジタルアート展で、世界的に有名な絵師たちの描いた浮世絵約2万点を、最新の映像技術で立体表現した展覧会なのだ。浮世絵の世界に入り込んだような臨場感が楽しめる。「日本橋」「江戸のファッションショー」などいくつかのテーマに分かれており、じっさいに浮世絵が動くから面白い。
なかでも葛飾北斎の名画『富嶽三十六景・神奈川沖浪裏』が巨大サイズで登場し、荒れ狂う波がスクリーンに映し出されるさまは圧巻。
撮影可能なので、思わず動画で撮影した。等身大の人物が動くきらびやかな吉原の様子も映し出されて、粋で華やかな江戸が体験できた展覧会だった。
【めた坊ジャッジ】どちらも浮世絵の魅力が伝わってきたけど、今回は新しい見方で楽しめたスーパー浮世絵の勝利だ!