くらし情報『奨学金返済 苦しむ人々に導入される“新たな救済策”とは』

2017年3月6日 17:00

奨学金返済 苦しむ人々に導入される“新たな救済策”とは

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来年度から始まる給付型奨学金が話題だが、貸与型では、その返済に苦しむ人がまだ多いのが現状。そこで今回、新たに始まる予定の救済策を経済ジャーナリストの荻原博子さんが解説してくれた。

【1】’17年度生向け所得連動型

これまでも、奨学金を借りた本人の年収が300万円以下の場合、申請すると返済額をゼロに猶予してもらえる仕組み自体はあった。だが、返済方法は毎月決められた一定額を返す『定額返済』しかなかった。

「無利子奨学金を来年度から受ける学生を対象に『所得連動型』と呼ばれる返済制度が始まります。本人の年収から各種控除を除いた所得の9%を返済額とするものです」

たとえば、月5万4,000円の無利子奨学金を4年間借りるAさんのケースで見てみると、返済総額は259万2,000円となり、従来の定額返済では15年間、月々1万4,400円を返済することになる。

「Aさんが所得連動型を選んだとします。年収が200万円だと各種控除後の所得は約62万円です。
1年間の返済額は所得の9%ですから、約5万5,800円。

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