、そして、生のセージの葉6枚(豚肉1枚に1枚がベスト)。
豚肉をお好きな大きさにカットし、だいたい、50gくらい6つにカットしたら、1個ずつサランラップで緩やかに覆い、麺棒で叩いて平たく伸ばします。伸ばしたら片面を生ハムで覆い、その中心に生のセージを1枚載せ、この3枚を爪楊枝で留めます。欧州産の生ハムであれば塩分が強いので塩・こしょうする必要ありません。フライパンにオリーブオイルを引いて(バターを使う人もいます)、生ハムとセージを重ねた面から焼きはじめます。
生ハムをイタリア人はスパイス代わりによく使います。この裏技は素晴らしいです。香ばしくなるし、塩分もちょうどいいし。
生ハムに焼き色がついたら裏返し、ここでマルサラ酒を適量、ドバッと注ぎフランベします。味が染みるだろうな、というくらいでOKです。いちいち細かい量を神経質に量っているとイタリア料理はおいしくならない。振り回しぶっかける感じです。お皿に盛り、レモンを添えて完成。
セージなんてこんな時くらいにしか使わないのですが、これが本当に相性抜群。サルティンボッカは牛でも、子牛でも、鶏肉でも可能ですが、辻家は圧倒的に豚のフィレ肉でやりますよ。