あいを継ぐもの『べっぴんさん』1週間まとめ読み【第23週】
明美がさくらにおしめの使い方を教える様子を見ながら、すみれにあるアイデアが浮かぶ。「残せないかな?こうして知識を映像に。そしたら、もっともっとこう分かりやすく、いろんな人に伝えられるんやないかな
。良子や明美も「わくわくする」と、映像版のキアリスガイドに心を躍らせるのだった。
11月になると、オイルショックによって日本の経済は大混乱に陥った。すみれや紀夫は、キアリスの経営拡大に対し、今こそ慎重姿勢をとるべきだと訴えるが、健太郎だけは、守りに入ることに反論を続ける。そこにすみれはこう切り出す。「今、必要なものは赤ちゃんのものだ」と。
そして、こんな状況でも赤ちゃんを笑顔にしてあげたいし、お母さんたちの気持ちに寄り添ってあげてほしいと説く。「それがキアリスの基本やもの」と良子。経営陣の意見にすぐに同意した健太郎だったが、その口からは「需要」「供給」と経営用語しか出てこない。うつむき悲しい表情のすみれたち。
いっぽう一時は飛ぶ鳥を落とす勢いだった栄輔のエイスは、売り上げが下がり始めたことを理由に古門から見放され、資金繰りに失敗してしまう。