現在地から婚活事情まで…「スマホ個人情報」売買の実態
が出てくる仕組み。
たとえば、あなたが「婚活」を検索して「婚活サイト」にアクセスしたとしよう。するとその情報は瞬時に、複数の広告代理店に通知される。そこでもっとも高い価格をつけた代理店が落札し、あらかじめ契約している広告主(この場合は婚活関係の企業)の広告が、あなたのスマホにバナー広告として表示されることになるわけだ。
「いわば検索ワードを対象とした“競り”のようなもの。検索サイトを相手に広告代理店各社が1秒間に数十件の入札を行っているといわれます。広告主にとっては、興味のある人に向けてとにかく広告を打ちたい一心なのですが、どうして自分が検索した内容が第三者に漏れているのだろうかと不安になる人も多いはず」(北田さん)
これは決して違法ではない。検索サイトに会員登録する際、あなた自身が利用約款を承諾しているのだが、そのなかに「データを第三者に提供してもよい」という項目がある。
「あの細かい文字を全部読んでいる人はいないし、また読んだとしても、それを承諾しなければ、サイトに会員登録できません。ただ承諾して利用している以上、履歴情報などを第三者に提供し、利用されることにOKしているのです」