羽生結弦 復活王者が「真・四回転時代の先」に見据えるもの
しかしオーサーコーチは『ジャンプばかりにとらわれてはいけない。リスクを追いすぎず、足元をしっかり見ろ。私たちのゴールは来年の平昌五輪なんだ!』といさめたといいます」(前出・フィギュア関係者)
そうして足元をしっかりと固めた結果、復活を遂げた羽生。それは “五輪の深謀”がもたらした“奇跡”だった。さらに羽生にとって気になるフィギュア界の動きもあるという。
「国際スケート連盟はこうした“ジャンプ偏重の流れ”に歯止めをかけようとしています。スケートの技術や技のつなぎ、振り付けといったものへの配点を大きくしようとしているのです。現時点だと改正は五輪後だと言われています。
ただし審判たちの意識の変化は、五輪でも影響を及ぼすのではないかと囁かれています」(別のフィギュア関係者)
こうした「真・四回転時代の先」を、羽生はすでに見据え始めていた。
「オーサーコーチは『彼の心はもう来シーズンのプログラム作りへ向いている』と漏らしていたそうです。羽生選手はジャンプだけでなく、スケート技術も群を抜いて高い。