田村正和「役者はもう十分」本誌に語った“引き際の美学”
と聞いてみた。だが彼は、言葉少なにこう答える。
「いや、そんな気はありませんよ」
驚きを隠せない記者が「では、いつまで?」と返すと、苦笑しながら「そっちで決めてよ」と答える。「私は、ずっと見ていきたいです」と記者が話すと、彼は感慨深げに続けた。
「そう?でも、もう十分にやったよなぁ。いろいろやらせてもらったからね、十分。十分やってきたから……」
かみしめるように答える田村。その口調からは、引き際をすでに見定めていることがうかがえる。
そして去り際に「じゃあ」と右手を上げながら帰るその背中からは、決して多くを語らない“男の美学”がにじみ出ていた――。
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