思えば、人生の4分の1もフランスで生きてしまいました。15年も暮らしていると食べ物にも詳しくなりますね。フランス人の家庭料理というのはとってもシンプルです。フランス人はいつも豪華なフルコース料理を食べていると思われがちですが、実は質素なもの。イタリア人は最初にピザを食べ、次にパスタを、最後にメインと時間をかけ贅沢な食べ方をします(笑)。フランス人の家庭料理は逆にシンプル。確かにクリームを使う料理は多いのですが、メイン一品とバゲットという感じでしょうか。あとワインとチーズですね。
どこか日本の家庭料理に通じるものがあるなぁ、と思う今日このごろです。
さて、今日はそんなフレンチの王道。どこのビストロにもたいていある定番メニュー、鶏肉のブランケットをご紹介します。通常フランスでは子牛で作るのが主流ですけど、白肉であれば、チキンでも七面鳥でも、ときには羊でもOK。なんとなくクリームシチューに似ていますが、基本、生クリームは使いません。ブランケット・ドゥ・プーレ(子牛だとブランケット・ドゥ・ボー)ですね。
材料:鶏もも肉500g、にんじん2本、玉ねぎ1個、丁子2個、小玉ねぎ10個(なければ玉ねぎ1個をカット)